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GYRE World Reflector

gyre.jpg

表参道にGYREというCHANEL、BVLGARI、MOMA Storeなどが入った商業施設が11月の頭にオープンしたのですが、そこのインスタレーションであるGYRE World Reflectorの開発をしました。

ネット上(主にブログ)で発信されている各々が思ってる・感じてる「世界は/日本は」「飽食/おいしい」などをキーワードにした文章をひとつの空間上にプロットしたというベリーポエティックな感じのビジュアライザーです。

詳細はnisshi.yugopを。

Design / Flash: Takayuki Fukatsu @ tha ltd.
Direction: Yugo Nakamura @ tha ltd.
Sound Direction / BGM / SE: DAJI @ DAJISTUDIO
Technical Direction / System: Keita Kitamura @ tha ltd.

Web site: artless Inc.
Mobile site: Nihon Enterprise Co.

Agency: GT INC / Wieden+Kennedy

以下いつものマニアック話。

で、今回は、TTS(音声読み上げ)の音エフェクトをDAJI氏にディレクションしてもらい一味違ったモノに仕上がりました。音エフェクトの背景には、当初サーバでMAX/MSPを動かそうかという何ともパッと思いつき感溢れる尚且つ壮大過ぎる案があったのですが、あまり現実的ではなさそう & そもそもLinuxしか用意してない、という状況で自前でつくるという事に。

そんな訳で、初めに僕が期間的にも技術的にも実装可能だろうと思われる音エフェクト(Low-Pass、High-Pass、Delay、FFT...など極々基本的なもの)をDAJI氏に伝え、それを使ってTTSにエフェクトをかけてもらうようお願いしました。

その後、DAJI氏から、TTSの音域を低中高に分けて再生したらどうかという案とそのサンプル音を頂き、実際にFFTを使って元の音源を3つの周波数レンジに分けた後、逆FFTして、それぞれの音域をランダムにずらして再生をするというエフェクトをプログラム化してTTSに掛けてみたらこれが渦巻タイポ空間に良い按配に収まったと言う結果に。

しかし、音のエフェクトを言語化して伝えるってのは中々難しいもので、今回のはサンプル音と一緒にDAJI氏から送ってもらったMAX/MSPのパッチ図(DAJI氏自信はMAX/MSPを使ってエフェクトのスタディをしてた)が結構参考になったというか。

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