記憶とデータ
プルートゥ 一巻、
ポール・ダンカン(盲目のピアニスト)とノース2号(その執事ロボット)の会話から。
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私が人工眼を
入れないのは、
そのためだ。
機械の力を借りて
物が見えたとしても、
それはニセモノだ。
そんなものは
必要ない。
私の記憶の中に
本物の風景がある。
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本物の風景・・・
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目が見えて
いた頃の・・・・・・
故郷の
風景だ・・・・・・
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子供の頃・・・・・・
ボヘミア
ですね。
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ふん、
それも
私のデータ
か!
そんなデータ・・・・・・
肝心なものは、
何一つ
入っちゃいない!
あの
故郷の
風景・・・・・・
あの緑の大地・・・
そよぐ風・・・・・・
そして・・・・・・
あの金色に
輝く・・・・・・